「素朴な疑問」
「なんだよ」
「あの格納庫は1枚の板の上下に艦載機が載ってる」
「うん」
「無重力下では矛盾しない」
「上も下も無いからだね」
「でも有重力下ではどうなる? 惑星や衛星に停泊している時はどうする?」
「えっ?」
「エンケラドゥスの重力圏内にいるときはどうする?」
「さあ」
「落下しないようにしっかり固定する仕組みはおそらくある。しかし、それは落ちないだけであって整備運用できるかとは別の問題だ」
「えーと」
「そこで疑問。ヤマトには重力制御がある。人工重力を発生させることができる。仕組みは知らないが」
「うん」
「ならばヤマト2199は無重力も発生できるのだろうか」
「さあ」
「無重力が発生できれば、あの格納庫は有重力下でも運用可能だろうと思う」
突然の連想 §
「ヤマト1974には反重力感応機ならある」
「どこ?」
「副砲でアステロイドに撃った」
「リングかよ」
「反重力という以上、重力を打ち消す効能はあるのだろう」
「なるほど」
「でも、これがヤマト1974で実体弾を撃っている事例だからヤマト2199の三式弾は無謀とまでは言えない。ただ、主砲で撃てるのかははっきりしないが」
「波動カートリッジ弾まで待てば確実に実体弾を撃てるね」
ジャリ向けヤマトを考えてみよう §
「ジャリ向けヤマトを考えてみよう」
「ヒューパフパフ」
「大予想。三式弾が三色弾になる。そして、三連装砲塔から赤青黄色のビームを発射」
「赤青黄色だ、忘れるなよ」
「それじゃライダーのトリロジーだって」
「ジャリ向けヤマトを考えてみよう」
「ヒューパフパフ」
「コスモファルコンが99式から0式に変更される。そして、名称も式をやめてもっと空自の戦闘機っぽくF-番号で呼ばれるようになる」
「なぜ?」
「子供に旧軍の知識なんてないからだ」
「じゃあ、コスモファルコンはF-0になるわけ?」
「そうだ。F-ZERO ファルコン伝説だ」
「いやそれは違うから」
「ジャリ向けヤマトを考えてみよう」
「ヒューパフパフ」
「ヤマトのデザインもSD化されて四角くなる」
「サイコロみたいだ」
「だから、転がして出た目でバトルする玩具になる」
「ひ~」
「更に、文房具と合体して鉛筆になる」
「それで?」
「鉛筆になったヤマトを転がしてバトルだ」
「分かった。コロコロ転がるというオチだね?」
「いや、スペースバトル鉛筆ヤマト、略してバトエンになる」
「ジャリ向けヤマトを考えてみよう」
「ヒューパフパフ」
「ヤマトもカードゲームになる」
「分かった。スペースバトルスピリッツヤマトというオチだね?」
「違うぞ」
「じゃあ、スペースジークヤマトフリードとかいうオチか?」
「それも違う」
「じゃあなんだよ」
「真田さんのカードに真田佐助って書いてあって、いきなり審判団が協議に入ってエラッタが出て真田さんが使用禁止カードになる」
「後に反乱を起こすんだね?」
「ジャリ向けヤマトを考えてみよう」
「ヒューパフパフ」
「ヤマトの玩具で遊んだら、波動砲の穴に砂利が詰まって困るという苦情が……」
「それはジャリの意味が違う」
「ジャリ向けヤマトを考えてみよう」
「ヒューパフパフ」
「俺は手足は作りものなんだ。この手足には爆弾が仕込んであるんだ」
「つまり真田さんの正体はボンバーマンだったのですね?」
「ジャリ向けヤマトを考えてみよう」
「ヒューパフパフ」
「波動砲の発射口からヤマトはビー玉を発射する」
「なんて巨大なビー玉なんだ」
「ジャリ向けヤマトを考えてみよう」
「ヒューパフパフ」
「デスラー砲もビー玉を発射」
「ヤマトめワープしたな」
「ではビー玉を回収してから追跡します」
「ええい、ワープが先だ!(ビシッ!)」
「しかし、あれを回収しないと後はスーパーボールしか残っていません!」
「構わん! ワープせよ!」
「ジャリ向けヤマトを考えてみよう」
「ヒューパフパフ」
「冥王星で見た反射衛星砲にヒントを得た空間磁力メッキが役に立ったようだ」
「いえ。真田さん、あれはただのスーパーボールだから跳ね返っただけのように見えました」
「ジャリ向けヤマトを考えてみよう」
「ヒューパフパフ」
「新たなスーパーボールが宇宙を席巻していた。地球はまだその事実を知らなかった」
「白色スーパーボールかよ」